DOS/V 用のかな漢字プログラムを Unix で使えるように
私にとって、現在のLinux の日本語環境で一番の不満な点は、かな漢字変換(以下 FEP)でした。フリーの Wnn や Canna はそこそこ働いてくれますが、DOS/V や Windows 用の市販のかな漢字ソフトの方が、性能や学習機能の面で優れているのは否めません。
そこで、DOS/V のかな漢字変換プログラムを利用した、かな漢字変換サーバを Unix 上に提供する、本プログラムを開発しました。
変換サーバは、 DOS プログラムを動かすための DOS エミュレータとして、DosEmu (Linux の場合) か pcemu (Unix 汎用) を使います。
変換クライアントとして Kinput2 と Mule2 を利用できます。通常キーの他にカーソルキーやファンクションキーを使うことができ、DOS 上の操作と全く同じで、かな漢字変換が出来ます。DOS/V FEP を今まで知らない方のために、MS-IME と WX-II+ を EGG 風のキーバインドにすることもできます。
DOS/V は持ってない最近の Windows95 ユーザの方も、実は Windows95 (但し AT 互換機用)のパッケージに DOS/V 用の FEP が付属されているので、本プログラムを使うことが可能です。
必要なものとして、
DOS エミュレータ
(a) Linux の場合: DosEmu のバイナリ、または pcemu のソース
(b) Linux 以外 : pcemu のソース
DOS/V (PC-DOS/V でも MS-DOS/V でも ver 5.x 以上 *注1)
MS-KANJI API 対応の DOS/V 用かな漢字変換 FEP (*注2)
変換クライアント
(c) Kinput2 の場合: Kinput2 のソース(X11R6用を推奨。X11R5用でも可)
(d) Mule の場合 : Mule2 のバイナリ