デジカメで撮った顔写真を素材にして、3Dキャラクタが踊るアニメーションを作れるソフト。取り込まれた顔の画像から自動的に3D画像を生成し、その顔をキャラクタに嵌め込んで動きを与える。作成したアニメーションはムービーやアニメーションGIFに出力することが可能で、グリーティングカードやシグネチャに利用できる。「踊るデジカメ写真 It's Me!」は、「アバターエディタ」「フェイスエディタ」の2種類のエディタから構成される。「アバターエディタ」は、顔やコスチュームを決めてキャラクタを作り、キャラクタに動きを与える、「It's Me!」の中心となるエディタ。「フェイスエディタ」は、デジカメ写真を素材に、アイテムのひとつとしてのフェイス(顔)を作るものだ。
「アバターエディタ」で設定するものは、「フェイス」「服装」と、動作や背景、照明などの「シーン」。「フェイス」では丸顔やふっくら顔、「服装」ではサッカー選手や精霊、クレオパトラなど、バリュエーションに富んだアイテムから選択できる。「フェイス」は、デジカメ写真の画像から、フェイスエディタでユーザが自作できる。「服装」も、髪型やアクセサリー、上半身、下半身、靴など、細かなパーツごとにカスタマイズできるようになっている。
用意された動作(アニメーションスタイル)は、「しょげる」「エアロビクス」「オーケストラを指揮」「ショックで呆然」など、計60種類。アニメーションスタイルは、プレビュー画面で確認できる。そのほかには、背景画像やBGMの指定、照明位置の設定を行うことが可能だ。
「フェイスエディタ」を使ってのフェイスの自作は、まず大まかな顔の形を決め、デジカメ写真から取り込むという手順で行う。顔の形に合った目、鼻、口のガイドラインが表示されるので、写真に合わせてゆけばよい。ガイドラインはズームや回転が可能で、パーツ個別に移動させることもできるので、顔が斜めに写っている写真でも問題なく取り込める。プレビュー画面では正面からの顔だけでなく、横顔も確認できる。
作成したアニメーションは、AVI、アニメーションGIF/GIF/JPEG/BMPの各形式でファイルに出力できる。出力時に木炭画、水彩画、漫画の効果を適用することも可能だ。さらに、「アウトプットウィザード」を使うことで、豊富なテンプレートを利用したシグネチャやカード、デスクトップ、ポスターなどを作れる。